Seia Mia Story

闘病ニートのminimalistへの道のような日記

小説 その9「真っ直ぐなやつと卑屈なやつ」

あいつは、いつもまっすぐだ。どんな苦しみにも負けない。いつもまっすぐだ。

 
それに対して俺はいつも曲がっている。まっすぐなることはほとんど皆無だと思って間違いない。
 
何で俺はあいつみたいにまっすぐではないのか。卑屈だからか?確かにそうだ。俺は卑屈だ。この語らったことさえ、卑屈だからだ。
 
でも、そんな俺でも、あいつに勝つことができる。それは、あいつは原点には戻れない。だってあいつはそういう存在だからだ。でも俺はいつも原点に立ち返ることができる。たとえそれが卑屈であっても、必ずなのだ。
 
しかし、この原則もあいつが卑屈にならないという前提があってはじめて実現する。あいつが卑屈になったことは皆目思い出さないが、もし、仮にだ、あいつが卑屈になったらあいつも原点に立ち返ることができるだろう。それは想像するのにたやすいことだ。
 
さて、俺のことをあいつを対象として話して来たが、俺が何なのか気付いたかな?あいつのことは、真っ直ぐすぎることから、だいたい予想がついただろうが、俺のことはどうかな?
 
まあ、わからない方が俺にとってはいい気分なんだかな。じゃあ一つヒントを与えよう。卑屈なやつは、曲がった状態だということだ。これがヒントだ。これ以上のヒントはない。
 
そして原点に必ず立ち返ることができることが、二つ目のヒントだな。もうお分かりだろう。
 
真っ直ぐなやつがわかれば、後は簡単だな 。
 
ではまたな。